牧師 の書斎より その16『タイムリー』
   
 

世は消費税増税法案の事で実に騒がしくなっています。
国会の有様を知らされてみなさんはどのような感想をお持ちでしょうか・・。 私は,代議士たちが様々な意見を闘わせているその報道に接し「正にこれこそ この世の有様!」そう痛感させられています。ある「壊し屋」と言われている 国会議員はこう言っております。「私たちの言っていることが正しいのです。 だから正義は私たちにあります。」どうやらこの方は,この思いを貫き,また 「壊しにかかっている」ようです。

思い切って告白しましょう。「自分の言っていることは正しい!」かつて,若 かりし日,キリスト者になる以前,私はいつもこういう思いの中にいました。 「自分の心の中に出てくる考えは正しい!正しいと思うからこそこの意見を述 べたのだ!」常にこのように思っていました。また,その頃の私は,自分の出 した意見が認められないと気分を悪くしました。また,自分の意見を曲げない ことこそ立派な人間のやることであるとさえ思っていたのでした。今,思うと ・・顔から火が出るほど,その頃の私は恥かしい人間でした。何という的外れ, 何という自己中心,何という愚かで幼稚な心であったことでしょう・・。

しかし,こんな私が大きく反転するきっかけになったのは,もう言うまでもな く,己の主権をイエス・キリストに明け渡す決心をしたからでした。勿論,そ の日から一気にイエスさまを我が主人にしていった,というかっこいいもので はありませんでしたが・・その日から自我が音を立てて砕かれていったことは 確かです。これは神さまの哀れみでした。もし,あのままの自分で夫になり, 父親になっていたら・・  (今でもいまいちの夫ですが・・)それはそれは 大変なことになっていたに違いないのです。

私たちが会堂建設の意見交換をしている丁度そのときに,あのように国会が騒 がしくなっているのは,一つの恵みであるように思います。 御言葉が心に響きます。
ローマ12:2「この世と調子を合わせてはいけません。いや,むしろ,神のみここ ろは何か,すなわち,何が良いことで,神に受け入れられ,完全であるのかを わきまえ知るために,心の一新によって自分を変えなさい。」
ガラテヤ2:20「私はキリストとともに十字架につけられました。もはや私が生き ているのではなく,キリストが私のうちに生きておられるのです。」

「目黒カベナント教会は,この世と対照的な意見交換をしてゆくことが出来る ように・・」と,祈りましょう。

「愛するお一人一人・・誰一人,壊し屋さんのような方向に向かわないよう に・・」と,祈りましょう。


牧師:北澤正明