●牧師
の書斎より その17『鼻息』 |
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ケセン語訳聖書というのをご存知でしょうか。
この訳について,先生はNHKの教育TVでこう説明されていました。 確かに,威圧感があり,自己主張が強く,自分以外の人の意見を押しのけながら生きている,鼻息の荒い人を時々見かけます。しかし,こういう人物に「男の魅力を感じる」という女性もいないわけではありません。「存在感がある」などと思うのかもしれません。しかし,山浦先生が言われるように,そのような人は本当は不幸な人なのではないでしょうか。(特に,女性のみなさん。お気をつけください。)いやいや,鼻息の荒い人は男性とは限りません。(男性のみなさんも気をつけましょう。)
しかし,もしかすると・・鼻息の荒い人の方が,この世では幅を利かせていることが多いのかもしれません。そして,時には,「頼りなく,望みなく,心細い人」にも,厳しいことばをあびせているのかもしれません。 今,私たちの教会を見渡しても,特別,この「鼻息の荒い人」はお見受け致しません。しかし,元々原罪の血筋にある私たちはいつでも,この「鼻息の荒い人」に変質してしまう,いや,鼻息の荒い人に回帰してしまう,そういう可能性がある,ということを覚えておかなければなりません。また,教会は,丁度山小屋のように誰をも拒みません。ですから,鼻息の荒い人がいつまたやって来るかもしれません。 「会堂建設で一致してゆく」という課題に取り組んでいる私たちは,今,このことを学習する恵みのうちにある,ということを覚えたいと思います。 「心の貧しい者は幸いです。天の御国はその人のものだから。」マタイ5:3 | |
牧師:北澤正明 |